基調講演


株式会社 エンラボ 代表取締役

全国障害者就労支援ネットワーク 会長

宮崎就労支援ネットワーク 会長 金納 健次郎

【プロフィール】

 大学卒業後、営業を経験したのち精神保健福祉士を取得。その後、沖縄県に渡り精神科病院における精神障害者授産施設において、障害のある方の働きたいとの「夢」や「想い」の実現に向けて、関係機関や企業との繋がりを作るために走り回る。

障害のある方が自分らしく働き続けるための「地域で支える仕組み作り」をテーマに、各地域で国、地方自治体の行政や福祉の全国団体と共催した研修会の企画運営しつつ実施することを通じて、各地域において事業のあり方の追求や支援ノウハウの向上、顔の繋がりのあるネットワーク構築を目指した人材育成に取り組む。
社会に足りていない仕組みは何かを問い続け、発達障害のある方を中心に「人付き合いを学ぶ」場所として平成27年10月に宮崎、平成29年11月に横浜関内にエンラボ カレッジを設立。現在に至る。

【概要】

 全国障害者就労支援ローカルネットワークは、前会長である一杉光男氏を中心に平成15年から始まり、全国大会を各地で開催することや団体として制度的な課題を集約したものを厚生労働省と意見交換を取り組むなど、「どの事業からも就職に送り出す」ことをテーマに障害者総合支援法と共に歩んで来ました。

平成30年度の制度改正における就労支援サービスでは、就職に送り出すことを更に評価する体制となる予定であり、いよいよ就労継続支援事業からの就職への送り出しも求められてくることとなる予定です。全国障害者就労支援ローカルネットワークが追い求めてきた「どの事業からも就職に送り出す」ことが、今後さらに必要なノウハウとして求められてくると感じています。

今回の基調講演では、10年目の節目でもあり前会長の一杉光男氏が団体に込めた思いや過去の取り組みを振り返りながら、就職に必要なノウハウについても確認しつつ、今後の就労支援に必要なベースになる考え方を発信する時間としたいと考えています。

 


行政報告

厚生労働省 社会・援護局障害保健福祉部 障害福祉課 課長補佐 寺岡 潤 氏

【概要】

 障害者総合支援法における就労支援サービスは、障害者自立支援法としてスタートしてからずっと3事業で進められて来ましたが、平成30年度から新たな事業として就労定着支援事業がスタートする予定です。また、それに伴い就労移行支援も過去の就職者数をもとに報酬単価が段階的に設定される予定であること、就労継続支援事業からの就職者数の評価を強化する予定など、また新たな転換期を迎えようとしています。
 今回の行政報告では、「就労支援施策の動向(仮題)」として、平成30年度における制度改正を中心にご報告を頂く予定としています。